自転車の紹介


このページではこれまで自分が使ってきた自転車を紹介します.電車などで輪行するのに便利なので折りたたみ自転車が多いです.

GIOS MISTRAL (2020)

日常生活の足としてプレシジョンスポーツを10年以上使ってきましたが,BBから異音がするなど全体的にガタが出てきたので買い換えました.コロナウィルスで家にいる時間が多くなったため,運動不足を解消したいという狙いもありました.主に近所への買い物やポタリングに使うので,バランスのとれたパーツが使われていて盗難にあった場合のショックがそれほど大きくないものを選びました.入門用価格帯のクロスバイクですがVブレーキやホイールにもシマノ製が使われています.バーエンドバーとサイドスタンドを取り付けた以外はほとんどいじらずにそのまま乗っています.

RENAULT PLATINUM LIGHT6 (2018)

この自転車は革命的だと思います.重さが6.8kgと非常に軽く,また折りたたみもかなり簡単です.気軽に輪行できるのでちょっとした旅行はもちろん,地下鉄を利用して都内を散策するのにも活躍しています. 新幹線でもギリギリ足元に置くことができ,飛行機輪行も何度か行いました.

変速機の無い小径車ですが,案外よく走り剛性も悪くありません. 14インチのタイヤで路面の影響を受けやすいため,これ以上スピードが出ても危険だと思います. ブレーキも十分に効きます. 立ち漕ぎは難しく坂道は苦手です. 折りたたみ機構もよくできていて,シートポストなどにはキー溝があるため上げ下げしても回転しません. ブレーキレバーなどのパーツの質感もよいと思います. ハンドルステムも上下に調節可能ですが,可動範囲が小さく折りたたみ時のサイズも変わらないのでこの機構は無駄であるように感じます. この自転車の唯一の欠点はホイールのメンテナンスに気を使う点です. 14インチ程度の小径車ではスポークの負荷が大きくトラブルが起きやすいものですが,このPLATINUM LIGHT6でもスポークが折れたという報告をしばしば目にします. 自分も乗っている最中に異音がするようになり,点検したところスポークが緩んでいたため,スポークのテンション調整には気をつけるようにしています. また,タイヤをシンコーのSR-165 (14x1.50)というものに交換しました. 標準のタイヤよりやや太めですが,グリップ力があり安心して乗れます.

このサイズだと折りたたみ自転車用バイクキンチャクでも大きすぎるので専用輪行袋を自作しました.バイクキンチャクと同じようなマチ無し構造で持ち手も縫い付けました.830x720mmの大きさで作りましたが高さがぎりぎりでした.丈夫な420Dナイロン(防水ハイパロンコーティング)で作ったところ,輪行袋の重量は320gになりました.

自由騎(2014)

折りたたむと非常にコンパクトになる12インチの自転車です. 製造元は中山市三角镇聋仔机械厂というところで,型番はZYQXX12となっているようです. AliExpressで購入しました.12インチということもあり,乗り心地はやはりいまいちです. 独自の折りたたみ方法が工夫されていておもしろい自転車ですが,小さくてもずっしりと重たいのでほとんど使っていません.

Montague Paratrooper (20") (2011)

折りたたみ式の26インチMTBです. シートチューブの軸で回転させるという比較的剛性の高い折りたたみ方式になっていて,このメカニズムは空挺兵が使う折りたたみ自転車のために開発されたそうです. 四国一周お遍路サイクリングを計画していた時に,長期間の自転車旅行でも疲れにくく,さらに輪行がしやすい自転車が欲しくて購入しました. 折りたたみ式のMTBでスポーツ車といえるのはほぼこれしかないように思います. 基本的に標準のMTBと同じサイズなのでMTB用のパーツが問題なく使えます. 購入当時は国内に代理店がありませんでしたが,幸いネットオークションでほぼ新品を入手できました. しかしサイズが20インチだったので少し大きく感じます.

フルサイズの26インチMTBでありながら,折りたたむと輪行袋のバイクキンチャク(ミニベロ/折畳み車用)になんとかはみ出さずに収まります. 写真のようにバーエンドバーをやや寝かせて取り付けていますが,これだと走行時には少し持ちにくいのですが,自転車を逆さにして折りたたんだ際に自立させることができます. またGIZAのEZキャリアーミニというシートポストキャリアを取り付けています. このキャリアは最大荷重がやや大きく(15kg),取り付けたままで折りたたんでも邪魔になりません.

Promaxのディスクブレーキが前後標準で付いてきますが,嵐の日に走っていたら効きが非常に悪かったのでシマノのBR-M545(メタルパッド)に交換しました. 折りたたんで持ち運ぶことが前提の自転車なので,油圧式ではなく機械式を選びました. この自転車に乗るまでは,Vブレーキはシンプルでメンテナンスしやすく性能も十分なので,ディスクブレーキはツーリング用自転車には必要ないと思っていました. しかし四国一周旅行の際に,雨の中を荷物を満載して峠を下っても制動力に余裕があり,長い下り坂でもブレーキを握る手が疲れなかったのでディスクブレーキも結構便利だと思うようになりました(調整はやや面倒ですが). タイヤは26x1.5のスリックタイヤにしましたが,安定性がありスピードもそれなりに出るのでツーリングにはちょうどよい感じです.

この自転車は折りたたみ式とはいえ普段旅行に使う限りでは剛性不足を感じることはなく,折りたためば比較的コンパクトになるのでフレーム自体は悪くないと思います. しかし自転車の価格の割に使われているパーツがかなりチープです. しばしばミリタリー風自転車として宣伝されるようですが,使用されているコンポーネントの構成がいまいちで完成度が低いように感じました. チェーンリングはほとんど欠陥品で,チェーンが内側に外れると内部に絡まってチェーンが変形してしまい走行不能になるため,チェーンを2本壊した後でクランクセットを交換しました. フロントディレーラーもシマノのTourney (FD-TX50)で,そもそもこれはリアが6/7速用のものなのでALIVIOに交換しました. ブレーキも上述のとおり,安っぽいブレーキレバーごと交換しました. ペダルは回転が渋くしょっちゅうネジが緩んでくるのでやはり交換しました. なお車体のカラーが暗い緑色で好みではないので,パーツを交換する際はできるだけ明るい色のものを選ぶようにしています. リアディレーラーはSRAM X-5でレバーが結構固く変速しづらいのですが,せっかくの米国メーカーの自転車なので交換せずに使い続けています.なおペダルは,最初はMKS IC-LITEに交換しましたが,後でMKS RMXに変えました.IC-LITEは回転自体はスムーズで反射板も埋め込まれていてよいのですが,ペダルの端が飛び出しているため,輪行袋が傷みやすく自転車を倒してしまうと床に穴が開きます.Amazon.co.jpのレビューでは似た形状のCT-LITEを使用中にペダルが路面に引っかかり転倒したという投稿もあるので,この形状は避けた方がよいと思います.

主な交換した部品

CleanSpeed Espresso 20 (ノーマル) (2012)

既に折りたたみ自転車のMR4Fを持っていましたが,折りたたみ時のサイズがもっと小さくて,もう少し気楽に乗れる自転車が欲しいと思い購入しました. KHSのOEMでコストパフォーマンスは結構よい自転車だと思います. 元から付いているブレーキが利かなかったので,シマノのBR-R650(ロングアーチ)に交換しました. 20x1.35というタイヤサイズは絶妙で,パンクを心配したり路面状況を気にしたりせずにすむ安定性がある一方で,そこそこ走りも軽快です. 100km以上走るような場合はMR4Fに軍配が上がりますが,長距離走ることが目的でない場合はこちらの方が折りたたみの手間も含めて使いやすいです. 個人的にはドロップハンドルよりもフラットバーハンドルが好きですが,これまで所有していた自転車は全てフラットバーハンドルだったので自転車のバラエティが増えて良かったと思います.なお付属のタイヤは,アキワールドからも販売されているCST社の20x1.35タイヤのOEMのようです.

折りたたみに関して,タイヤをはずす必要がないのでMR4Fよりも手軽です. またこの自転車で何回か飛行機輪行をしましたが,タイヤがついたままの方がフレームが曲がる危険性も少ないと思います. ヒンジのレバーに磁石が付いていてうまく固定されるようになっていたり,折りたたみ時にフレームと接触する左フォークにクッションが付いているなど,細かいところがよくできていると思います. しかしヘッドチューブの分解機構だけは完成度がいまいちだと思います. クイックレリーズで固定するようになっていますが,脱落防止用のフックをはずすためにネジを完全に抜かないと分解できません. さらに組み立て時には毎回前輪とハンドルの向きが一致するように調整しないといけないので,キー溝を設けるなどして調整を不用にして欲しかったと思います. 500mlのペットボトル用のボトルケージを取り付けていますが,折りたたみ時にはハンドルをちょうどそこに引っ掛けて,右側の補助ブレーキとハンドルの間にヘッドチューブを抜いた部分を差し込むことで,うまくハンドルが固定できます. 上の折りたたんだ場合の写真ではシートポストを下げただけですが,シートポストも抜くことでヤマト便の60kgサイズに収まります.

あさひ プレシジョンスポーツ (460mm) (2009)

自転車が2台立て続けに盗難にあってしまい,日常生活用の足が無いと不便だったため購入しました. また盗まれるかもしれないので安い自転車でそこそこ走るものをと考えて選んだのがこの自転車です. 見かけだけ良くしてパーツはママチャリグレードのものを使ったいわゆるルック車は数多くありますが,この自転車は見かけの派手さはないもののパーツはスポーツ車の入門用として最低限のものが使われており,コストパフォーマンスは高いと感じました. ちなみに購入した店舗は,自宅から歩いて行ける場所にあった移転前のあさひ都島本店です. ハンドルグリップをスポンジタイプのものに変えてバーエンドバーを取り付けた以外は,特にパーツ交換もせずに使っています.

バイク技術研究所 YS-11 (Xグレード) (2009)

軽い折りたたみ自転車が欲しいと思い,Poor man's トレンクルという印象のあったこの自転車を購入しました. フレームは作りがしっかりとしています.しかしパーツはママチャリグレードだったので,ブレーキレバーを交換したり,ブレーキシューをDURA-ACEに交換しました. 折りたたみの機構はフレームの2箇所をクイックレリーズで固定するという独自の方法ですが,これは完成度がいまひとつで,手間がかかる上にかなり強く締め付けても走行中にぐにゃぐにゃとフレームがねじれる感触があります. その後のモデルチェンジで異なるヒンジ機構に改良されたようです. 一時期マンション(2階)の玄関に置いて使っていましたが,買い物のたびに持ち出しても苦にならない軽さでした.

GIANT XTR-800 (430mm) (2006)

クロスバイクのCS-3200に長く乗ってきましたが,新しい自転車はMTBにしたいと思い購入しました. ただしタイヤはセンターリッジタイヤに交換しました. 重量がやや重いのがネックで輪行は面倒でしたが,フロントサスペンションのおかげで疲れにくく,多少の階段を下りることもできました. この自転車は購入して2年ほどでマンションの駐輪場で盗難に遭ってしまいました.

GIANT MR4F (2005)

2台目の自転車として購入した折りたたみロードバイクです. よくパンクさせますが結構スピードが出せます. 昔大阪から奈良の職場へ定期券で通っていた頃は,週末はよく奈良へ輪行してサイクリングを楽しみました. 上の写真のようにハンドルを180度回転させて折りたたむと,輪行袋のバイクキンチャク(ミニベロ/折畳み車用)に収まります.付属していたTEKTROのブレーキはあまりよく止まらなかったので,シマノの105に交換しました.

GIANT CS-3200 (480mm) (2001)

初めて購入したスポーツ自転車(クロスバイク)です. 学生の時に東海道を自転車旅行したいと思い購入しました. クロスバイクはMTBでもロードバイクでもない中途半端な存在として批判されることがしばしばありますが,買ったままの状態でそこそこスピードも出るので日帰りや数日程度の自転車旅行という目的には悪くない選択だと思います. 新しいMTB(XTR-800)を購入した後はほぼ引退していて,それが盗難されたため再び使い出しましたが,半年ほどでこの自転車も盗難に遭ってしまいました.


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2020-08-23 ページ更新
T. Nakagawa