CPLDで作るキッチンタイマー

はじめに

CPLDを使ってキッチンタイマーを作りました．
キッチンタイマーを作るのが目的であればAVRなどを使う方が向いていますが，CPLDの使い方を勉強したかったので，まずは簡単に作れるキッチンタイマーを作ってみました．ファームを変えれば電子サイコロにもなります．

回路

CPLDには，入手が容易で価格も手軽なザイリンクスのXC9572XLを使いました．最初はXC9536XLを使いましたが回路が収まりませんでした．
表示には7セグメントLEDを使い，プッシュスイッチ2個を入力とします．クロックは，手元にあった4915.2kHzのオシレーターを使いました．また音を出す部品としては圧電素子でもよかったのですが，ここでは電流を流すだけで音が出るブザーを使いました．
回路図
完成した基板(表)   完成した基板(裏)

ファームウェア

• 電子サイコロ(VHDLソース，JEDECファイル)
• キッチンタイマー(VHDLソース，JEDECファイル)

電子サイコロの方は，STARTスイッチを押している間だけ1から6の数字を高速でカウントし，スイッチを離すとそのときの数字を表示します．
キッチンタイマーの方は，.タイマーが停止している状態でSETスイッチを押すと数字が1ずつ増えます(1カウント1分)．STARTボタンを押すとタイマーの動作が開始します．動作中にSTARTボタンを押すと停止します．タイマーの動作中は7セグメントLEDの小数点が1秒ごとに点滅して数字がカウントダウンされていきます．指定した時間が経過してカウンタの値が0になるとブザーが鳴ります．ブザー動作中にSTARTスイッチを押すとブザーが停止します．