リモコンによるWindowsアプリケーション(Winamp)の操作


はじめに

Windowsのアプリケーション(Winamp)を,テレビ用など一般的に出回っている赤外線リモコンを使って操作したかったので,USBで接続する赤外線リモコン受信機を作りました.

Windowsマシンをリモコンで操作したい場合,いくつかの選択肢があると思います:

  1. HIDデバイスとして認識するUSB接続の汎用的な受信機をAVRなどで作る.
    Windows側のドライバは不要でLinuxなどでも利用できる.
    V-USBなど利用できるが,ファームウェアの自作が面倒.
  2. WinLIRCを使う.
    Serial Receiverならば簡単に作れるが,貴重なシリアルポートが占拠されて,また信号のデコードにPC側のCPUが使われる.
  3. IgorPlug-USBを使う.
    AVR(AT90S2313)で作れる.
    WinampやWindows Media Player用のプラグインは用意されているが,HIDデバイスのような汎用性はない.

今回はできるだけ簡単に作りたかったので,3のIgorPlug-USBを作成しました.

製作

回路図 回路図  配線図 配線図 

回路図と配線図は上図のとおりです.
オリジナルのIgorPlug-USBの回路と同じです.
赤外線受信モジュールは手元にあったものを使いました.
またオリジナルの回路は簡略化されているので,クロック用の水晶にコンデンサを付けたり,USBの信号にツェナーダイオードをつけています.
完成した基板とケースに組み込んだ状態の写真は次のとおりです:

完成した基板(表) 完成した基板(表)  完成した基板(裏) 完成した基板(裏)  ケースに入れた状態 ケースに入れた状態 

ファームウェアはオリジナルのものをそのまま使っています.自分でファームを書かなくていいのはやはり楽チンです.

PC側のドライバに関して一つ注意する点として,オリジナルのドライバは64bitのWindowsでは動作しないという問題があります.
こちらのページで64bit用のドライバが公開されているので,USBデバイスを認識させた時にこちらのドライバをインストールして,さらにEZMCUSB.dllとEZMCPlug.dllというファイルを,それぞれIgorUSB.dllとIgorPlug.dllという名前に変えて,C:\WINDOWSなどに置けば動かすことができます.

参考


[戻る]

2011-05-07 ページ作成
(2010-05 製作)
T. Nakagawa