真空管を使ったYAHAアンプを作った後,別のタイプのヘッドホンアンプが作ってみたくなりました.
特にYAHAは発熱の大きいアンプだったので,省エネなアンプを作りたいと考えていました.
Webを調べているとヘッドホンアンプとしてChu-Moy型のアンプがポピュラーなようなので作ってみました.
回路図(PDF)
オペアンプを使った単純な非反転増幅回路です.
このような構成のアンプはChu-Moy型アンプと呼ばれているようです.
ゲインは11倍としましたが,作った後でもう少し小さくてよいと思いました.
抵抗分圧によりオペアンプのGNDを与えている作例がありましたが,電源のインピーダンスが不安なので,ボルテージフォロアでGNDを供給しています.このため片チャンネルでデュアルオペアンプを1つ使う構成となり,左右のチャンネルで同一の回路を2つ独立に用意します.
オペアンプのオフセットは十分小さいと仮定して,左右のチャンネルのボルテージフォロア出力のGNDを接続したり,ヘッドホンの出力にコンデンサを通さなかったりしています.
オーディオマニアというわけではないので高価なパーツは使っていませんが,抵抗は金属皮膜抵抗で,2.2uFのコンデンサは電解コンデンサではなくフィルムコンデンサを使っています.電源用の電解コンデンサも低インピーダンスのものです.
オペアンプはNJM4580DDを使いました.
ケースは,前に作ったYAHAアンプと同じデザインにして,タカチのYM-50を使いました.
基板表
基板裏
全体
上面
正面
背面
MP3プレーヤーとアンプ4種(YAHA,Chu-Moy,TDA1552Q,TA2020)の集合写真