秋葉原のジャンク屋で壊れたMP3プレーヤーを100円で売っていたので,買ってきて修理しました.
役に立つ情報はありませんが,記録のために修理の過程のメモを残しておきたいと思います.
付属品は何もなく,ボタンを押しても全く動作しない状態でした.本体にSi-200Cという型番が記載されていて,Web上で情報が見つかりました.
この製品は不具合があり一度回収されたそうですが,自分の入手した製品のシリアルナンバーはその不具合品に該当していました.
とりあえず分解するとリチウムポリマー電池が液漏れのような腐食した状態になっていたので,電池を取り除いて電源につなぐと問題なく動作しました.
なお,3.6Vではバッテリー残量不足の表示が出てすぐに電源が落ちてしまい,4.0~4.2V程度の電圧が必要だったので,4Vのシリーズレギュレータを5VのACアダプタにつないで使いました.
このプレーヤーの本体には4極のミニジャックだけがついており,これがUSB端子とステレオ出力を兼ねているようでした.
基板のパターンからUSBのVBUSとGNDがどれかは分かったので,D+とD-は実際につないでみて確認しました.最初はD+とD-をどちらにつないでもUSB機器として認識されませんでしたが,D+側の信号をVBUSに1.5kΩの抵抗でプルアップしたところ,USBのストレージデバイスとして認識されるようになりました.
この1.5kΩの抵抗は,USBにつながっている(VBUSに電圧が来ている)ときだけつなげるようにリレースイッチをつなぎました.
ケースは新しく作りました.使ったケースは,以前アンプの製作(その1, 2, 3, 4)に使ったのと同じ,YM-50というものです.
以下が完成した写真です.
リレースイッチとレギュレータICは,熱収縮テープにくるんでいます.
ケース内部
ケース内部(拡大)
リレースイッチとレギュレータ
ケース前面
ケース背面
変換プラグ
背面のテープは,誤ってあけた穴を塞いでいるものです.
USB端子がステレオ出力端子を兼ねているので,変換用のアダプターを使って接続します.
このプレーヤーはフラッシュメモリのサイズが256MBと小さいのが難点ですが,ディスプレイがついていて便利なので,同じサイズのケースに収めたアンプと一緒に使っていきたいと思います.
MP3プレーヤーとアンプ4種(YAHA,Chu-Moy,TDA1552Q,TA2020)の集合写真